「座っている時の姿勢を良くしてもらいたくて、新しく椅子を買おうと思うのですが…」
「床生活は心配なので、椅子とテーブルのスタイルに変えようかと…」
「「それで、どんなものを選んだら良いと思いますか?」」
こんな相談を受けることはしばしばあります。主にご高齢を抱えるご家族様からです。
椅子やテーブル、ご本人の好きなものを選べたらそれがベストなのですが、ご家族が選ぶとなると、何を基準に選べば良いのか…と少し心配になりますよね。
本日は、そんな時に実際に私がどの様にお伝えしているか書いていきたいと思います。
姿勢良くだけが決め手じゃない!目的に合わせて考えよう
日常のどの様なシーンで使うのか
椅子やテーブルを検討するときは、まずはそれをどの様なシーンでどれくらいの時間使うのか(主に長い時間使うのかどうか)を考える必要があります。
どんな姿勢で使いたいのか
椅子やテーブルを使うシーンと合わせて、それをどの様な姿勢で使いたいのかを考えます。
願わくば、良い姿勢で長時間座ってられる椅子がベストですが、良い姿勢は健常な方でも疲れます。長時間は正直難しいでしょう。
皆さんも、良い姿勢を保とうと座っていたものの、気づけば猫背になった経験があるのではないでしょうか?
なるべく楽に座りたいのであれば、背中も寄り掛かれて、腰も深く座れるソファーの様なタイプの低めの椅子になってきます。
低めの椅子やテーブルの組み合わせはどちらかというと休憩中のお茶の間スタイルです。寄りかかった状態で、楽に過ごすのに使いやすいです。
しかし、何か作業をするとなると不向きかもしれません。体を起こしたり、腕や体を動かすのが少し大変になるからです。
逆に、なるべく良い姿勢で座って欲しいのであれば、姿勢をビシッと決めた時に肘が肘掛けに寄りかかりやすく、足は床にしっかりつける様な高さの椅子です。が、こちらは長く座ってると疲れるのが問題です。
そうなると、多くの場合には、程々に良い姿勢で、長時間座ってられる様な椅子が気になってくるのではないかと思います。
その場合には、まずは良い姿勢で座ってみて、そこから少し姿勢を崩した状態でも楽に座れる椅子を選ぶと良いです。
ということで、ここからは、良い姿勢で座った時の状態に合う椅子やテーブルの高さをどの様に見ていくか、テーブル・椅子それぞれリンク先で解説しているので、ご覧ください。
椅子やテーブルの高さの選び方
目的に合わせて考える:テーブルの選び方
テーブルを選ぶときのポイントと、テーブルの高さが低い時や高い時の対処法などが書いてあります。
目的に合わせて考える:椅子の選び方
椅子を選ぶ時に見ておくべきのポイント、椅子の高さが低い時や高い時の対処法などが書いてあります。
さいごに…最近見た素敵な椅子について
最後に、私が見た介護用の椅子で「今はそんな便利な椅子があるんだ!」と感じた介護用椅子をご紹介していきます。
床から持ち上げられる…リフトアップチェア
冒頭にて「床生活は心配なので、椅子とテーブルのスタイルに変えようかと…」と話されていたケースがありましたが、必ずしも、床生活が危ないから床に座れないということでもないです。
こちらは、それを可能にしてくれる商品の一つです。
電動座いす型リフトアップチェア800今はこんな座椅子もあるんですね、素敵な時代です。
購入すると20万近くと結構高価な椅子ですが、介護保険でレンタルすれば1割負担の方で一月836円(込)です。
介護者への優しさ溢れる…ピタットチェアEX
椅子に座っている状態で、前後移動や回転する事が出来る椅子もあります。
こちらは、介護保険を利用する事ができません。つまり、レンタルができない椅子です。ただ機能が良いので貼らせていただきました。
「ちょっと椅子の向きを変えますね」「これから立ち上がるので、椅子を後ろに引きますね」そんな時に、介助者が加える引き上げる様な力や持ち上げる様な力を軽減する魅力を秘めています。
今見たところ、1週間3500円でお試しレンタル出来る様です。そのため、1週間お試しレンタルをしてから、不要であれば無料で返却し、欲しければ差額の代金を支払い購入という感じらしいです。
オフィス・ラボ 介護用回転椅子 ピタットチェアEX ダークカラー 低座面 回転レバー右amazonでも販売されてますが、あまり値段に大差はありませんでした。高価な椅子なので、お試ししてから購入した方が良いと思います。
「ところで、姿勢矯正椅子ってどうなんでしょうか」こちらも良く聞かれます。
姿勢矯正椅子は私自身も使っており、確かに姿勢は良くなりますが長時間使えるかと言われるとそれはやっぱり疲れます。
姿勢矯正椅子について知りたい方はこちらからどうぞ。