以前、実家へ帰った時母からこんな相談が…
「肩が痛くて上がらなくなった」「肩が痛くて夜中に目が覚めるの、どうしたら良い?」
1つ目に関しては、現時点で考えられる原因をいくつか挙げた上で、整形外科で診てもらう事を提案。
問題は2つ目です。痛みで夜中眠れないのは大変です。さらに生活に支障をきたします。
そこで、夜に肩が痛くならないように、肩枕を作る事にしました。
肩枕はタオルケットやバスタオルを使ってすぐ作れます。
肩枕を使う事によって、母は夜中の肩の痛みから解放されたのでした。
しかし、数日後、私が使った肩枕は無残にも私の弟により解体されてしまいました。
(正確にいえば、それを肩枕と知らなかった為に、昼寝する時の掛け布団の代わりに使ってしまった)
そこで思いました、肩枕の作り方を伝えておけばよかった…
ということで今回は肩枕の作り方についてお伝えしていきます。
肩が痛くて眠れない時は、肩を安静に保ってあげよう
肩を安静に保つために出来る事、肩枕を作る
肩が痛くて眠れない時に出来る事、それは肩を安静に保つ事です。が、この安静に保つのにポイントが2つあります。
・肩(二の腕)を体に対して真っすぐにキープする
・肘は、二の腕に対して少し曲げる
つまり、腕をその人本来の位置に保てるようにする事です。
その位置を楽に保つために、肩枕を使います。
肩枕って何?
肩枕は、肩の下に敷く枕の事です。
正式的にはこのような名称はないのかもしれませんが、病院に入院される患者さんによく使っていました。
脳卒中後に片側の手足がマヒしてしまった場合や、肩や手首を骨折して肩を安静に保たないと痛みが出ている時などに使います。
肩枕を作るために準備するもの
続いては、肩枕をどうやって作るのかを説明していきます。
まず、準備するのもは以下の通り
タオルケット
1〜2枚
(タオルケットがなくても、バスタオルの枚数があれば代用できます。)
バスタオル
2〜3枚位
肩枕の作り方
それでは、肩枕を作って行きます。
大まかな形は、腕から手にかけて空いた隙間を埋めたような枕です。
土台を作る
寝る時の状態で、腕全体を支える土台を作ります。
長さは、肩口から手の先まで網羅する長さにしましょう。
この土台があるだけでも、結構楽に感じると思います。
肩下や肘下の隙間を埋める
横から見ると、肩や手首の下には少し隙間があるかと思います。
続いては、この隙間を埋めていきます。
肩下、肘下にバスタオルをいれてみましょう。
尚、この隙間は、背中が丸くなると大きくなります。
そのため、人によってはこれでは足りない場合もあるので、その際にはバスタオルを追加してください。
バスタオルを2回半分に折ったら、三つ折りにします。
肘が少し曲がる状態にしたいので、手首側の端は少し厚めに出来ると尚良いです。
上から見た時の図です。
腕全体をしっかり支えられるように枕を作るのがポイントです。
腕の一部がタオルから外れて落ちてしまわないようにご注意を。
クッションを使う場合
バスタオルで作らなくても、ビーズが入ったようなクッションがあれば、それを使うでも良いです。
その方が簡単ではありますが、時間が経つと形が変わってしまうので、定期的に形をならす必要があります。
クッションを利用する場合には、腕の形状に合わせるために、手でならして使います。
横向きの時は?
横向き(痛い方の肩を上にした向き)の時には、仰向けの時よりも枕を高くする必要があります。
バスタオルだけで作るには結構量が必要になるので、使っていない枕+バスタオルなどで調整すると良いでしょう。
高さは、横向きになった状態を正面から見た時に、腕が床に対して平行になる位が目安です。
肩に合っているか見極めるポイント
自分の肩に合っているのか見極めるポイント、それは肩枕に腕を置いた時に肩の力を抜けるかどうかです。
これが、例えば「なんかまだ肩に力が入るな」「腕が捻った感じがする」などの違和感がある場合には、合っていない可能性があります。
枕を高くしすぎていないか?
逆に低過ぎて支えられていない感じになってはいないか?
タオルの枚数や形を変えながら、調整してみて下さい。