日常の生活で必要な動きの一つに、「着替え」があります。
着替えの中には、下着やズボン・上着・靴下など様々な部位があります。
普段何気なく服を着る時には、そのやり方を気にすることはあまりないと思いますが、加齢や病気によって、着替え方がわからなくなってしまう場合があります。
そのような時のために、着替えのやり方をそれぞれ説明していきたいと思います。
今回は、着替えの「ズボン」の脱ぎ履きについて、紹介していきます。
ズボンの履き方
動きにくい、もしくは痛い方の足からズボンに入れる
ズボンを履く時には、後に履く側の足の方が動きが大きくなります。
その関係で、もし片足に痛みや動き辛さがある場合には、そちらの方から先に履いていきましょう。
先に履いたほうが動きが少なく済むので比較的楽に履くことができます。
反対の足をズボンに入れる
ズボンの脱ぎ方
ズボンを履く時の動きに対して、脱ぐ時には、最初に脱ぐ方の足の動きが大きくなります。
そのため、もし片足に痛みや動き辛さがある場合には、その足の反対側の足から脱ぐようにしましょう。
後から脱ぐ方は動きが少なく済むので、比較的楽に脱ぐことができます。
ゆっくり立ったら、お尻の下辺りまでズボンを下げる
動きやすい、もしくは痛くない方の足からズボンを脱ぐ
反対側の足もズボンから抜く
ケース別:ズボンを脱ぎ履きする時のポイント
今回は、シンプルなズボンお脱ぎ履きのやり方を書きましたが、全ての方が同じやり方で出来るとは限りません。
ここからは、よく見かけるズボンの脱ぎ履きが難しいシーンと、その対処法を書いて行きます。
片側(下の図は左側)の手足が動きにくい時に、動きにくい側の足にズボンを入れる方法
座っている事が難しい場合
座った状態が不安定な方の場合には、寝た状態で脱ぎ履きする方が安全な場合があります。
寝た状態でズボンを履こうとする時には、「ズボンをお尻の下から腰まで上げる瞬間」が大変です。また、ズボンを脱ごうとした時には「ズボンを腰からお尻の下まで下げる瞬間」が難関になります。
なぜならズボンがお尻を超えるタイミングでお尻を上げる必要があります。
あおむけの状態でお尻を上げる事が難しい場合には、横向きになって、片側ずつズボンを上げ下げすると比較的腰をも違える力が少なく済みます。
具体的にいうと、横向きになった際に天井側に来た側のズボンを上げていく(もしくは下げていく)事によってズボンを上げる(もしくは)下げる事が可能です。
片足(図では左足)に踏ん張りが利きにくい時のズボンの上げ方(下げ方)
片足の踏ん張りが利きにくいと、立つ姿勢が不安定になる事から、ズボンが上げ下げしにくくなります。
このような場合には、安定した手すりやテーブル・壁が側にあると安心です。
これら安定したものがあると、摑んだり、軽く寄り掛かる事が出来るので、体を支えながらズボンを上げ下げする事ができます。
上記以外にも、ズボンが上げ下げしにくいシーンは沢山あるかと思いますが、ズボンの履き方は色々な方法を知っておけると、便利です。
ズボンの脱ぎ履きの介助方法については、次の投稿で書いていく予定なので、是非またご覧下さい。