ご家族様を介助している時、触れる所・触れ方によって「イテテッ」って言われる事はありませんか?私は新人の時によくそう言われる事がありました。
もちろん怪我や筋肉痛があるとどうしても多少痛かったりするのですが、そんな場合でも、痛みを最小限に抑える方法はあります。
本日は痛みが出にくい優しい触り方についてのポイントを書いていきます。
介助を行う自分の手の形を工夫する
まず、文章を書き進めていく前に今ここでやって頂きたい事があります。
- )右手で重めの荷物を持ちます(1kg前後のモノであればなんでもok)
- )ご自分の左手で荷物を持っている右手首を持って上に持ち上げます
さて、右手を持ち上げてるあなたの左手の形は今どうなっているでしょうか。そして、握られている方の右手は少し痛くはありませんか?
自分が一生懸命になっている時や、重いものを持ち上げようとしている時、人の手は知らず知らずのうちにこんな形になっている事が多いです。意識しなければ、自然とこうなります。手に力が入るためです。
それでは次は、左手で握るやり方を変えてみましょう。握る指先を伸ばした状態で、先ほどと同じ様に右手を上に持ち上げてみましょう。
いかがですか?これだけで触られる方の手は少し楽になるんです。理由は、指先を伸ばす分相手の体を握りこめないからです。握りこまない=面で持ち上げられるのでタッチがソフトになります。
相手の体を強く握らない・摑まない
1.の握り方でもお伝えしたように、強い力で持ち上げようと手を握り込むと皮フに指が食い込み痛み・不快感が出やすくなります。
そうならないためにも、相手の体は包み込むように触れるという事を意識するだけで優しく感じます。
強く握らない・摑まないやり方では、体が持ち上げられないなと困った方もいるかと思います。それでは、次は支えるようなイメージで持ち上げるやり方をみていきたいと思います。
体の重さを支えるイメージで触れる
支えるって何?お姫さま抱っこでもするのか?と聞かれてしまいそうですが、イメージはそのような感じです。
お姫さま抱っこをする時、人は自然と両手を使っていますよね?そして、手の平は大きく開き包み込む様な感じでしませんか?お姫さま抱っこ以外の部位を持ち上げる際も、同じ様に両手で包み込み支えるイメージで行うと、相手は楽に感じます。
ここでポイントとして、片手は体の幹に近い所を支えるようにする事で、安定しやすくなります。
そして、上から持ち上げるのではなく、下から支えるように持ち上げましょう。
以上が、私が人の体に触れる時に注意・工夫していたポイントです。少し意識するだけで体感かなり違うので、是非やってみてください。それでは、失礼します。
こちらは、介助方法についてのまとめページです。
ご興味があれば、ぜひご覧ください!