川崎市多摩区周辺【出張整体】

【できると大変】床ずれとは何か?介護が始まったら知っておきたい事

褥瘡になってしまったおばあちゃんのイラスト

 本当に床ずれは突然出来ます。

 その見た目たるや少し転んで出来たすり傷と大きく異なり、広く赤みを帯びていたり、ときには皮膚までめくれて本当に痛そうです。

 床ずれは突然発生して、放っておくと進行も早い、怖いキズです。

 「椅子に座っているとお尻が痛い」「ベッドで寝返りが打てなくなってきた」

 そんな方がいらしたら要注意です。床ずれは予防が何よりも大切だと思っています。

 相手の方や環境から発される小さなアイクションに気付ける様、今日から床ずれ関連の記事を書いていきたいと思います。

 これから介護を予定されている方や、現に介護をされている皆様に知っておいて欲しい『床ずれ』について、なるべくわかりやすく書いていきたいと思います。

床ずれとは何か

仙骨部の褥瘡のイメージイラスト

正式名称は褥瘡

 床ずれは、正式名称を褥瘡といいます。

 英語での表記は pressure ulser(圧力 潰瘍)

 この『床ずれ』と英語表記『pressure ulser』は、褥瘡の原因を表している様に思えます。

床ずれは虚血状態が続き生じる、組織の壊死

 床ずれは、体の特定の部分(多くは骨が突出しているところ)の循環が滞る状態が一定期間続いた結果、その部分が壊死してしまう事です。

 できて間もない皮膚が少し赤い程度のものから、骨の方まで達してしまうものもあります。

 床ずれは、私たちが転んだり、ぶつけたりして出来る膝や肘にすり傷とは区別されています。

 それは、褥瘡の発生原因が複雑であったり、治癒の過程なども創傷と異なるための様です。

どうして出来てしまうの?原因は色々…

床ずれとは何か、床ずれが出来やすいところのイラスト

 褥瘡の原因は複雑ですが、大きく分けると体自体に原因がある場合と、体以外に原因がある場合に分けられます。

 体自体に原因がある場合は、例えば体が固く、痩せていていたり、体を動かせないなど。

 対して、体以外の原因は持続的な圧力やズレ力、マットレスや椅子のクッションが固い事なども原因となります。

 そして多くの場合、原因は一つだけなく、褥瘡のリスクを高める原因がいくつも重なってしまっていたりします。

 ここでは、褥瘡の発生となる原因の一部をご紹介します。

圧力

褥瘡の原因の圧力のイラスト

 褥瘡の英語名称にもある通り、体への圧力は褥瘡の大きな原因の一つです。

 ではどれくらいの圧力で褥瘡が出来てしまう可能性があるのか。

 参考までに、約200mmHgで2時間、約500mmHgで20分で皮膚に壊死が生じると言われています。(石川治、田村敦志編著:創傷治療プラクティス-皮膚潰瘍・褥瘡・熱傷・小外傷の図を参照

 どれくらいの圧かというと、仰向けの時にお尻の骨(仙骨)に加わる圧が150mmHg、座っている時にお尻の骨に加わる圧が500mmHgかかるとされています。

 寝返る事が出来ない方に対し、「寝ているときには、2時間ごとに体の位置を変えましょう」と推奨されているのはこのためです。

 なお、圧力が高ければ発生してしまう時間はその分短くなっていきます。

 座っているときには20分毎にお尻の圧を抜く事が推奨されています。

参考 褥瘡ケアを知ろう-褥瘡の予防と治療-maruho

ズレ力

褥瘡の原因のズレ力のイラスト
ベッドの頭をあげる時に生じるズレ力

 二つ目はズレ力です。「床ずれ」の名前にも入っていますね。

 ズレ力は、文字通り皮膚にずれる方向へ力が加わる事です。

 具体的には、皮膚が動こうとしている方向に対して、反対方向へ圧力が加わる事です。

 例を挙げると、ベッドで寝ているときに頭を起こす時や、座っている時に徐々にお尻が前にズレていく時などです。

褥瘡(床ずれ)はなんで怖いの?

床ずれのために体位交換や治療を行われている患者のイラスト

褥瘡は進行が早い

 褥瘡は、早いと30分くらいでも発生してしまいます。

 「あれ?でも、私たちはベッドで仰向けのまま30分位寝れているのに…」

 そう思った方もいると思います。

 褥瘡は、時間だけでなくその方の体の状態や環境にも左右されます。

 ・少し風邪を引いて長い間寝込んでしまったら出来ていた

 ・食事量が減って、動きが少なくなってきたと思ったら出来ていた

 ・ベッドのマットレスを固いのに変えたら出来ていた

 ・自分で体を動かせない方が長時間椅子に座っている内に出来ていた

 という事もあるのです。

進行は早いが治るのには時間がかかる

 褥瘡は、色々な原因が重なり突然出来たり、すぐ進行するのに対して、治るのには時間がかかるのが厄介なところです。

 私たちが怪我して、2〜3日で治る様な傷ではないのです。

 中には、かなり初期の褥瘡で表面が少し赤くなった程度であれば、1日で治る事もあると思います。

 しかし、褥瘡の多くは深いキズで、状態次第では数ヶ月以上もかかることもあるのです。

介護量も増える

 床ずれになると、治療のための処置や栄養補給が必要になります。

 他にも、床ずれになってしまった部分に対しては、基本的に圧力を逃してあげる必要があります。

 そのため、例えばお尻に床ずれができれば、なるべくそこに圧力が加わらない様に、横向きで寝たり、マットレスに床ずれの部分が触れない様にクッションを置いたりもします。

 この、クッションを置く作業や横向きで寝る事を、ご自分で出来ない場合は、それをスタッフや家族が行わなくてはいけません。

 一度設置できたらそのままで良いわけでもなく、2時間ごとに定期的に体の位置を変えなければならないのも大変な事です。

 加えて、ベッドのマットレス自体を柔らかいものに変えなくてはならない場合には、治療費だけでなく、マットレス代もかかります。(介護保険でレンタル可能)

入院中の場合、褥瘡が原因で退院出来ないことも

 褥瘡が出来たら、該当箇所に圧力が加わらない様に、ベッドや椅子のマットレスを変える事で済めばいいのですが、

 これが例えば処置が必要になってくると、退院が難しくなる事があります。

 なぜなら、褥瘡に治療に必要な処置によっては、退院先が同様の処置を提供できなければ受け入れられないからです。


 本日は、床ずれ(褥瘡)が何なのかを簡単に説明させていただきました。

 褥瘡の原因についてはまた別の記事で詳しく書きたいと思います。

 身近にこの様な病気があるのかと思っていただけたら幸いです。

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