福祉用具_オムツを選ぶポイント6選

オムツのイラスト

 尿漏れに悩む親の介護をされている方から、「オムツってどうやって選ぶの?」と質問をいただきました。

 私自身はこれまで、多彩なオムツに触れてきた訳ではありませんが、最近トイレで悩んでいる事はあります。

 一応まだ辛うじて二十代ではあるんですが、トイレを我慢するのにすごく労力がいるようになりました。

 寒い季節になると、突如としてとてつもない尿意が襲ってくる事があるんです。

 私も遠くない未来にオムツを使う日が来るかもしれない…

 そして、二十代の私でもこういった悩みを持っているという事は、ご高齢の方で同じような悩みを持っている方はもっと多いと思います。

 という事で、今回はオムツをテーマにすることにしました。

 オムツを選び方や、排泄トラブルの原因の考え方について中心に書いていきたいと思います。

オムツを選ぶポイント6選

その①:体に合ったサイズのものを選ぶ

 まず、尿や便を吸収するものに、オムツ、パンツ、パッドがあります。

 オムツやパンツは、それ自体に尿や便を吸収する機能を有しています。それ以外にも、オムツやパンツにはパッドを固定するという役割があります。

 両方オムツと呼ぶ事もあるので、ここではテープ式オムツをオムツ、パンツ型オムツをパンツと呼びます。

 パッドは、尿や便を吸収する機能を持ったもので、オムツやパンツと比べると小さいです。

 パッド単体でも下着に付けて使えるものあります。

 オムツ(パンツ)は、パッドと組み合わせて使うケースが多いです。理由は、パッドのみの交換で済めば交換が楽であり経済的だからです。

 パンツについては、パッドと組み合わせないケースもあります。

 それは、パンツをお一人で付け外しをされる方で、パッドを上手く付けられない方や、パッドを使うと逆にパンツを一人で脱ぎ着できない場合などです。

 それではここから、体に合ったものを選ぶポイントを挙げていきます。

その②:パッドは尿量と取り替える事ができる頻度によって選ぶ

 オムツやパンツには、それ自体に尿や便を吸収する機能を有するものがほとんどかと思いますが、現実にはオムツやパット自体を毎回交換するのは大変です。

 そのため、パッドを併用して、それを定期的に取り替える事になる事が多いと思います。

 吸収量は、一回の尿量とパッドを交換できる頻度によって考えます。

 例えば、漏れても少ない量なのであれば、パッドの吸収量はさほど必要ないと思いますが、

 漏れる量が200ml程度で、交換できるタイミングが2回に一回くらいなのであれば一度に出る尿の2倍(400ml)以上吸収するパッドにしなくてはなりません。

その③:オムツやパンツは体型に合ったものを選ぶ

 使う人の体に対してサイズが大きすぎると、隙間から漏れる可能性が高まります。

 なるべく体にぴったり合うサイズを選びましょう。

 また、ウェストは合っても、下腹部が大きく窮屈に感じる場合もあると思います。

 そのような場合は、お腹まわりがゆったりと作られているものを試しましょう。

その④パッドは、オムツやパンツのギャザーの中に収まるものを選ぶ

 多くのオムツには、横漏れや隙間を防ぐためのギャザーが付いています。

 そのギャザーからはみ出るくらい大きなパッドを使おうとすると、オムツやパンツに固定できず、よれてしまう結果、漏れやすくなります。

 組み合わせて使う場合には、パッドがギャザーに収まる大きさか確認しましょう。

その⑤:オムツかパンツか迷ったら、取り替える場所で考える

 テープで止めるタイプのオムツは、トイレで脱ぎ履きしようと思うととても大変ですが、寝ながら交換するときには使いやすいものと言えます。

 それに対し、履くタイプのパンツは、トイレでの脱ぎ履きは比較的楽ですが、ベッドで交換しようとすると少し大変です。

 トイレでするのか、それともベッドで交換するのか考えましょう。

その⑥:試供品があれば試す

 サイズや機能をチェックして、「これなら多分大丈夫かな?」となっても、実際に履いてみると合わない可能性もあります。

 気になるものがあれば、試供品は置いているか確認して、試供品で合うものがあれば、その袋を取っておきましょう。

 そして、その袋をお近くの薬局などに持って行き購入しましょう。

 尚、埼玉県の与野駅近くにある「介護すまいる館」にも、オムツ・パンツ・パッドが沢山展示されています。

 必要であれば試供品(在庫がないものもあります)も下さるので、気になる方は是非足を運んでみて下さい。

介護すまいる館紹介画像【展示場】商品数1200点以上:福祉用具選びは『介護すまいる館』へ!

オムツの前にそれが必要となった原因を考えよう

 オムツやパンツ・パッドは、排泄にまつわる問題を解決してくれる大切な商品です。

 ですが、どれにしようか悩む前に、まずどうしてそれが必要になっているのかは考えておいた方が良いと思います。

 オムツが必要となった原因がなんなのかを考えた上で導入しないと、その対策が適切であるかはわからないからです。

 人がトイレで用を足すまでには、沢山の工程を経ています。下の図は、尿意や便意を自覚してから、実際に排泄するまでの工程を書いたものです。

 このように、トイレに行くまでには沢山の工程を経るので、トイレに悩む方が一体どの時点でつまずいているかを調べる必要があります。

 例えば、しっかり尿や便を体に溜められて、体から出す事もできるけど、認知症などが原因でトイレに行きたくならなかったり、トイレの場所がわからなくても、漏れに繋がります。

 また、トイレまでは行けても便座からの立ち座りが出来なかったり、立ちながらズボンやパンツを上げ下げする事が出来なくても漏れに繋がります。

 そのような場合には、便座の高さを補う手段を考えたり、ズボン安全に上げ下げできるようにトイレに手すりを検討して、問題を解決していく手立てを考えていかなくてはなりません。

 尿の漏れる病気にもいろいろ種類があります。

 くしゃみや重いものを持ち上げた時など、体に力を入れた時に漏れてしまうタイプの尿漏れ(腹圧性尿失禁)

 自分の意思に反して急に強い尿意をもよおし、その後漏れてしまうタイプの尿漏れ(切迫性尿失禁)

 この他にも、尿が通る道が何らかの原因で狭くなって、尿を出したくても上手くうまく出せない。でも少しずつ漏れてしまうタイプの尿漏れもあります。(溢流性尿失禁)

 便が漏れる原因には

 肛門をしめておくための筋肉が衰えや、便自体が緩くなることでも漏れやすくなります。

 また、糖尿病や脊髄損傷などの神経の障害で、便を送る運動が起こりにくくなったり、便が出るという感覚がわからなくなる事も原因の一つです。

 何か病気の恐れがあるときには、病院に受診して、原因を調べてもらった方が良いと思います。

オムツをつける際に気をつけたい事

 オムツを付けていれば安心!やったー!というわけではありません。

 オムツを付けた後にも、気をつけた方がいいことはあります。

 例えば、パッドやオムツが偏った状態で装着すると、それだけで座る姿勢や寝る姿勢が傾く事もあります。

 そして、オムツをテープで体に固定した時に、腰や足が固定される事によって足腰が動かしにくくなれば、それが原因で関節のこわばりを招く事もあります。

 汗や排泄物によってオムツやパンツの中がずっと湿った状態が続くと、肌荒れや床ずれの原因にもなります。

 オムツを付けた際には、違和感がないか・動きにくくはないか確認しましょう。

 そして、定期的にお尻や背中側を確認し、皮膚に赤み等はないかチェックする事も大事です。

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 排泄トラブルには、いろいろな原因や種類もあります。

 漏れに悩む家族がいたら、その方が過ごす環境や心身の状態を確認し原因を考えた上で対策を練りましょう。

 そして、病気の恐れがあるなら泌尿器科に相談する勇気も大切です。

 

 

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