一昨日投稿した、ズボンの着替え方法に続き、本日はズボンの着替えの介助方法をお伝えしていきます。
前回の投稿はこちら
日常生活で行う動き1つ1つは、安全に自分で行えるのであればそれに越したことはないのですが、中には怪我や病気で着替えが難しくなってしまう方もいます。
本日は、そのような場合に、どのようにズボンの着替えを介助するのかを書いて行きます。
尚、これからお伝えするやり方は全ての方に適したやり方ではないと思うので、実際に介助する際には相手の方と介助者に合ったやり方で行って下さい。
ズボンを履く時の介助方法
ズボンをたぐり寄せて、介助者の腕に入れる
相手の踵を固定したまま、シュッとズボンを上げていく。反対側も同様に行う
もし動かしにくいまたは痛い側がある際にはそちらから履くと比較的履きやすいです。
ゆっくり立って、腰までズボンを上げる
立つことが難しい場合には、中腰の状態でササッとズボンを上げます
立つ姿勢を片手でキープし、反対の手でズボンを上げていきます。
立ち上がりの介助方法についてはこちらをご覧下さい。
ズボンを寝た状態で履く場合
先程と同じ工程で上げられる所までズボンを履いていく
横向きになる→天井側に来た腰のズボンを上げる。反対側も同様に行う
ズボンの履き方がわからない方の場合の対処法
加齢や認知症、脳卒中等の病気によって、服自体がわからなくなってしまったり、服の着方がわからなくなってしまう方がいます。
そのような場合には、下記の様に、相手にわかりやすいやり方を探して試してみると良いかもしれません。
・ズボンの全体が見えるように見てもらう
・動きを1つ1つ教えてあげる
・ベッドやテーブルにズボンが見えるように広げてみる
病気によっては、これから着る服が自分の体のどこの部分に来るかが結びつきにくい方がいます。
そのような方の中には、服の前後がわからなくなったり、片側だけ着るのを忘れてしまう方もいます。
そのような時には、服をベッド等に広げて、じっくり見てもらう事もスムーズに服を着る方法の一つです。
また、服の着方は本来はやりやすいようにするのが一番ですが、人によってはやり方を統一してあげた方が覚えやすい事もあります。
ズボンを脱ぐ時の介助方法
立ったら、相手の体を支えながら、反対側の手でズボンをお尻の下まで下ろす
ズボンを片方ずつ脱がせていく(靴下が一緒に脱げないように注意)
脱ぐ足の順番は、動きやすい方→動きにくい方が比較的スムーズです
立つことが難しい場合には、中腰の状態でササッとズボンを下げる
立つ姿勢を片手でキープし、反対の手でズボンを下ろしていきます。
ズボンを寝た状態で脱ぐ場合
あおむけの状態で、引っ掛かるところまでズボンを下げる
横向きになって、片方ずつズボンをお尻の下まで下げる
片足ずつ脱がせる
ズボンの着替えを介助をする時のポイント
相手の出来ない部分を手伝う様にする
相手の残った力をキープしていくには、可能な範囲で相手の方にも協力してもらえるとお互いに楽です。
相手の疲れ具合を見て、苦手な部分は手伝い、出来る部分については協力してもらいましょう。
ズボンの素材は、柔らか過ぎない方が良い
ズボンのタイプや着心地の良いものがベストですが、薄く柔らかすぎるズボンは、脱ぎ履き中につま先や踵(かかと)引っ掛かりやすいです。
可能であれば、ある程度しっかりした素材で肌とズボンの間に少し余裕があるタイプが脱ぎ履きしやすいと思います。
こちらは、介助方法についてのまとめページです。
ご興味があれば、ぜひご覧ください!