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理学療法士が体を痛めないために絶対しないこと5選

理学療法士が体を痛めないために絶対しないこと5選

体を痛めないようにするには、気を遣いますよね。

でも、具体的にどんなことをしたら、体を痛めてしまうのでしょうか。

「体の専門家が、体のために絶対にしないことってあるのかな?」

このように思われる方もいると思います。

今回の記事では、理学療法士が体を痛めないために絶対しないこと5選をご紹介します。

理学療法士が普段気をつけているポイントを、ギュッと1記事に詰め込みました。

この記事を読むことで、体を痛めないために、してはいけないことがわかるはずです。

今後の生活の参考になれば幸いです。

理学療法士が体を痛めないためにしないこと5選

理学療法士が実際の生活で、体を痛めないためにしないことは下記の5つです。

  1. 無理な仕事、運動はしない
  2. 喫煙
  3. 暴飲暴食
  4. 体に合わない環境での生活
  5. 意味の無い通院

これらのことをしないように気を付けることで、様々なことを防いでいます。

ここから、詳しく解説します。

無理な仕事、運動はしない

理学療法士は仕事柄、患者さんを抱えたり支えたりするため、体を多く使います。

そのため、体を壊さないように注意を払いながら業務にあたっているのです。

担当になった患者さんで、動くことができない患者さんや、体重が重い患者さんもいるため、リハビリをするのに、どうしても体に負担がかかる場面があります。

他のスタッフも忙しく動き回っている状況で、みなさんならどうしますか?

自分一人の力で、どうにかしようとするでしょうか?

「他の人に悪いから、自分の力だけでやっちゃおう」

このような考え方をする人は、体を壊します。

理学療法士とはいえ、一人の人間です。

コツはありますが、人間を動かすことは大変な作業となります。

ベッドに寝ている患者さんを、車椅子に起こさなくてはいけない。

力が無い患者さんを、何とか立たせなくてはいけない。

このような場合は、無理をせずに、他のスタッフに頼ります。

2人で仕事を行うことにより、体を壊す可能性を下げることができます。

このような考えは、リハビリ以外の仕事でも当てはまるはずです。

特に重たいものを取り扱う仕事の場合、効果が大きいです。

物流関係の仕事やスーパーの仕事、車関係の仕事や工場の仕事など、体に負担のかかる仕事は多くあります。

「他の人に手伝ってもらうのは悪いな」

「時間がないから一人でやっちゃおう」

このように遠慮をしてしまうと、痛い思いをしてしまいます。

しっかりと人に頼って、体への負担を減らすことにより、ぎっくり腰やヘルニア、坐骨神経痛などを予防することができます。

すでに、腰痛に悩んでいる人や、ヘルニアの経験がある人は、再発予防にも効果的です。

仕事以外にも、運動でも同じことが言えます。

職場の付き合いで、行ったこともないボルダリングに付き合わされた。

仲間と一緒に、重たいベンチプレスに挑戦させられた。

普段経験している負荷量以上の運動を行ってしまうと、体を壊す原因になります。

断ることは、勇気がいりますよね。

しかし、体のことを考えて、しっかりと断りましょう。

もしチャレンジする場合は、いきなり負荷量の高いことから行わず、徐々に負荷量を上げていってください。

喫煙

タバコは百害あって一利なし。まさにその通りです。

タバコは、血管を収縮させてしまう作用があるため、全身の血流が悪くなります。

体を痛めやすくなる

血流が悪い状態になってしまうと、組織の修復が妨げられ、怪我などが治りにくくなってしまいます。

このような状態では、椎間板や半月板、靭帯なども損傷しやすくなるため、怪我をしやすくなるのです。

たとえこれらの組織を損傷したとしても、治る範囲の損傷であれば、まだ大丈夫です。

喫煙により血流が悪くなった状態では、組織が治りにくくなっているため、修復が間に合わない可能性があります。

最悪の場合、椎間板や半月板などの手術になってしまうケースも。

また、上記のような整形外科の領域だけでなく、内科の領域においても、喫煙は悪影響を及ぼします。

肺の機能低下が起こる

理学療法士は、内科の患者さんに対してもリハビリを行います。

中には、喫煙により肺の機能が低下してしまっている方を担当することも。

肺の機能が低下してしまっており、息切れしやすい患者さんを見るのは辛いものです。

このような経験をしているからこそ、喫煙は良くないと思うことができます。

法律の改正により禁煙が促進

令和元年7月、改正健康増進法により、病院の敷地内では喫煙が禁止となりました。医療従事者はさらに喫煙しにくい環境になったため、禁煙する人が増えました。

社会的に喫煙できる場所は少なくなっているため、禁煙に挑戦している人も多いのではないでしょうか。

暴飲暴食

暴飲暴食をすると、糖尿病になるリスクが上がります。

糖尿病は、絶対になりたくない病気の一つです。

普段から栄養の管理をしていれば、糖尿病になることはありません。

しかし、運動不足や栄養過多な食事を続けていると、糖尿病になるリスクは徐々に上昇してきます。

体を痛めやすくなる

糖尿病になってしまうと、血液内に糖分が溢れる状態になってしまい、血管を傷つけてしまいます。

その結果、動脈硬化が起きたり、細部の血流が悪くなったりするのです。

血流が悪い状態では、体が損傷を受けた時に修復に時間がかかり、体を痛めやすい状況になってしまいます。

その結果、四十肩や腰痛、膝の痛みなどに、悩まされるようになる可能性もあります。

糖尿病のリスクは上記のものだけではなく、糖尿病特有の合併症にも悩まされます。

有名な合併症に、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害があります。

糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症は、糖尿病の影響で眼球にある網膜が障害を受け、視力が低下する合併症です。

重症になると、最終的には失明してしまう可能性があります。

糖尿病性腎症

腎臓は血管の塊です。

糖尿病により血管に障害を受けるようになると、腎臓の機能が低下してしまいます。

このように、糖尿病の影響で腎臓の機能が低下してしまっている状態が、糖尿病性腎症です。

腎臓の機能が低下してくると、尿を作り出すことができなくなり、体がむくむようになります。

また、老廃物をしっかりと排出することができなくなるため、体がだるい状態が続いてしまい、皮膚の色も悪くなってきます。

腎臓からは、血液を作る時に必要になるホルモンが分泌されるため、腎臓の機能が低下してしまうと、貧血も起こしやすくなるのです。

腎臓の機能が低下すると、最終的には透析が必要な状態になる可能性も。

死ぬまで定期的に通院が必要になり、水分や塩分の制限もされてしまいます。

考えただけでも、苦しい生活になっていることがわかりますよね。

糖尿病性神経障害

糖尿病は、神経の細胞まで傷つけてしまいます。

よくある事例は、足の傷に気づかず放置し、気づいた時には足の壊死が始まっており、切断が必要な状態だったという事例です。

神経障害がおきるため、痛みに鈍感になってしまいます。

糖尿病は大変な合併症がたくさん

このように糖尿病には多くの合併症があり、重症化すると取り返しのつかないことになります。

食事の制限をされてしまうと、外出先や旅行先でも、好きなものを食べることができなくなり、楽しみが半減してしまいます。

合併症が重度になると、さらに制限は強くなり、生活の楽しみも減ってしまう大変な病気が糖尿病です。

このような事実を知っているからこそ、糖尿病にならないように、暴飲暴食はしない人が多いです。

体に合わない環境での生活

理学療法士は、姿勢に厳しい職業です。

姿勢に厳しい理由は、背骨の変形や、それに伴う症状を知っているからです。

ここからは、理学療法士がどのように自分の体に合う環境で生活しているのか、解説します。

体に合わないものは使わない

みなさんは、椅子や机にこだわりは持っているでしょうか?

普段の姿勢にこだわりがある人ほど、自分に合った椅子や机を揃え、環境を整えていることでしょう。

理想的な座り姿勢は、正しい背骨の湾曲が保たれている姿勢です。

正しい姿勢で座ることは難しく、椅子の高さや座面の角度など、自分の体に合ったものを使わないと、姿勢はすぐに崩れてしまいます。

机の高さも同様で、自分の体に合ったものを使わないと、正しい姿勢が維持できません。

悪い姿勢の弊害

姿勢が崩れたまま作業をすると、腰や首の湾曲が変わり、椎間板や筋肉に負担がかかるようになります。

その結果、背骨の湾曲が変わってしまい、ストレートネックやフラットバックなどと呼ばれる状態になり、肩こりや腰痛に悩むようになるのです。

最悪の場合、頚椎や腰椎の椎間板ヘルニアを発症し、手や足の痺れや感覚障害などが出現するようになります。

神経の症状が出ている首や腰のヘルニアは、手術が必要な場合があります。

重症化させないためにも、普段から良い姿勢にこだわる必要があるのです。

良い姿勢を、自分の意思だけでコントロールすることは大変です。

なので、椅子や机などの環境をしっかりと整え、良い姿勢を維持しやすい状態にする必要があります。

寝ている姿勢も重要

日中に正しい姿勢を維持することは重要ですが、寝ている姿勢にもこだわる必要があります。

あなたのマットレスや枕は、自分の体に合っていますか?

寝ている時でも、背骨の湾曲を正しく保つことが重要です。

良い布団とは?

人間の重心は、骨盤にあります。

そのため、柔らかすぎる布団に寝てしまうと、骨盤が沈み込み、腰が曲がってしまいます。

その結果、腰痛や血流の低下を招くことになってしまうのです。

一方で、硬すぎるマットレスの場合は、圧を分散させることができなくなります。

そのため、圧が集中してしまい、局所的な血流の低下が生じるのです。

血流を改善するため、頻繁に寝返りが必要になり、体を休めることができなくなります。

良い布団は、背骨の湾曲を正しく保てるような適度な柔らかさと、寝返りのしやすさを兼ね備えています。

布団は、このようなものを選ぶべきです。

枕も同様で、首の骨の湾曲が維持できるような、適度な高さのものが良いでしょう。

意味のない通院

理学療法士でも、体のケアのためにマッサージに行ったり、整体に行ったりすることがあります。

しかし、意味のない通院には注意が必要です。

「意味のない通院?」と疑問に思うかもしれません。

意味のない通院とは、根本的な原因を治療してくれない通院のことを言います。

意味のない通院例

このような通院になっている方は、注意が必要です。

例えば、肩こりで困っているとしましょう。

整体に行き、温めやマッサージを受けてきて、一時的には調子はいいけれど、しばらくするとまた元通り。

このパターンが、意味のない通院のパターンです。

「肩こり」という症状にのみ対処しており、肩こりが生じる根本的な原因にはアプローチしていません。

一時的に症状が和らぐことから、「また通院すれば楽になるかも」と思い、再び通院。

これを、延々と続けます。

意味のある通院例

同じ肩こりの場合、肩こりの症状にも対処をしつつ、姿勢の悪さや筋力の弱さなど、根本的な原因を見つけ出してくれる通院が良い通院です。

このような通院であれば、数回の通院で、長期間肩こりが再発しない状態にしてくれるでしょう。

悪い通院と良い通院の違いは、根本的な原因を明らかにできているか、原因に対して治療を行ってくれるかです。

一見肩こりには関係ないようなところにアプローチされていても、間接的に肩こりの改善につながる例もあります。

しっかりと、原因に対して治療をしてくれるところを選ぶと良いでしょう。

まとめ

今回の記事では、理学療法士が体を痛めないために絶対しないこと5選について解説してきました。

理学療法士が体を痛めないために絶対しないことは、

1 無理な仕事、運動はしない

2 喫煙

3 暴飲暴食

4 体に合わない環境での生活

5 意味の無い通院

です。

無理な仕事、運動は、ヘルニアや、ぎっくり腰などを招く可能性があるため、他の人に手伝いを頼みましょう。

喫煙は、全身の血流が悪くなるほか、肺機能の低下を招くため、禁煙を推奨します。

暴飲暴食は、糖尿病のリスクがあるため、控えましょう。糖尿病は、体を痛める可能性が高まるだけでなく、さまざまな合併症があり、食事や水分など、生活上の制限が多く出ます。そのため、理学療法士は食生活にも気をつけている人が多いです。

体に合わない環境での生活は、姿勢が悪くなり、背骨の病気になる可能性が出てきます。

そのため、体にあった机や椅子、寝具を使用し、良い姿勢を保っています。

最後に、理学療法士は意味のない通院もしません。

良い通院になっているか見極めるポイントは、根本的な原因に対する治療が行われているかです。

これらのポイントを押さえつつ、体を痛めない生活を送っていきましょう。

この記事の著者

理学療法士

nekomal様

ねこまる

プロフィール

整形外科中心の病院で13年以上勤務し、様々な疾患や病態の患者様(延べ2万8千人以上)の治療にあたってきたベテラン理学療法士。信頼関係を重視し、患者さんに役立つ情報を発信するためにブログも運営されています。

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