多くの方は、靴下を立った状態で脱ぎ履きされていると思います。
しかし、立ったり座った姿勢のバランスが不安定な方や、足腰が曲げにくい方の場合には、靴下を履くことが難しくなる方もいます。
腰を圧迫骨折してしまい腰を曲げられなくなった…年々足が硬くなってきて脱ぎ履きが思うように出来なくなった…など
このような場合に、他のやり方で脱ぎ履きする方法がないのか?と悩むことがあるかもしれません。
本日は、靴下の色々な脱ぎ履きの方法や、もし靴下を介助で脱ぎ履きする際の注意点をご紹介していきます。
通常のやり方が難しい場合には、このやり方も試してみよう!
多くの方は、靴下を履く時、立ったり座った状態で膝をまっすぐ上に持ち上げて両手を使って履いているのではないかなと思います。
ですが、膝を上に持ち上げるための体・腰や足の柔らかさや筋力がないと難しくなる場合があります。
そこで、ここでは色々な靴下の脱ぎ履きのやり方をご紹介していきます。
座った状態で足を外側に組んで履いてみる
足を前の方に上げるのは難しいけれど、あぐらは慣れているよ!という方はこのやり方なら出来るかもしれません。
靴下を履く側の足(足首から下)を反対側の膝の上に乗せて、脱ぎ履きします。
片足をベッドに乗せて履いてみる(前から)
力はあまりないけど、足の柔らかさがある方の場合には、ベッドに足を乗せてから足を立てて行う方法があります。
足が固い方は少し難しいかもしれません。
片足をベッドに乗せて履いてみる(あぐら)
片足をベッドに乗せて履きます。
足首から下をベッドから出す事により、1つめのやり方と比べて足を曲げる角度が少なく済むので、楽に履けます。
福祉用具(自助具)を使ったやり方
「ソックスエイド」というものを使って履いていきます。
靴下を商品に被せる
両側のひもを操作して、足にはめる
足にはまったら、足から引き抜き、終了。
ソックスエイドは、手作りされる方もいますが、商品では安いものから数千円するものまであります。
私がオススメなのはこちらの商品です。
靴下をはめる土台がしっかりしていて、ヒモもとり扱いやすいです。
逆に、値段は安いけれど薄手でツルツルしたタイプは足にはめる途中で抜けてしまう物もあります。
靴下の脱ぎ履きを介助で行う際の注意点
靴下の脱ぎ履きを行う際注意して頂きたいのは、爪を巻き込まないようにすることです。
ご高齢の方の中には、爪が伸びすぎたり、厚くなってひび割れている方もいます。
そのような方に靴下を履かせたり脱がせたりするとき、気付かず爪が引っかかったまま行ってしまうと、めくれたり、剥がれてしまう危険があります。
そのため、靴下を履く時には必ず「たぐり寄せて」「ゆっくり」行うようにしましょう。
そして、脱ぐ時にも、抜いた拍子に爪も一緒に傷つけないように注意です。
最初に踵(かかと)を抜いたら、反対の手でつま先部分を引き、引っ掛かりがないか確認してから脱がします。