家族が突然入院した…初めての事でわからない事が多い中、あっという間に退院を迎えてしまった。
ご家族が忙しければなおさら、入院期間は早く過ぎて行きますし、退院前はバタバタすると思います。
本日は、退院前・入院中に少しでも慌てる事が減るように、予め考えておくと良いと思われる話をしていきます。
入院の起点となった病気について調べよう
入院の原因となった病気について調べる事は、場合によってはかなり勇気のいる事だと思います。
ですが、入院する原因となった病気や怪我の原因について、予め知っておいた方が良いです。
理由は、入院時に主治医から病気について説明を受ける時、緊張する上に新しい情報が多すぎると頭の中で整理する事が難しいためです。
そのため、予めその病気に関連する知識を入れておくと、話が少し聞きやすくなると思います。
インターネットや書籍で調べるも良いですし、知り合いまたはその家族の中に過去に同じ病気や怪我を患った事がある方がいれば、その時の状況や経過を聞いておくだけでもかなりためになると思います。
また、親族の中でこれまでに患った事のある病気(家族歴)があれば、聞いてメモに控えておきましょう。病気の原因を究明する上でも大切な情報になります。
主治医への質問事項をまとめておく
入院時には、入院に際しての注意事項や病状説明をしてもらえる場があると思います(後日の場合もあるかもしれません。)
その場合に、病気についての状況だけでなく、年齢やもともとの体質(既往歴)などを考慮した上でのその後の経過や予後についても聞ける範囲で聞いておきましょう。
入院治療が行われる上でのゴールや目標もどこかへメモしておきましょう。
人の身体は千差万別のため、必ずこう!という事を予測するのは難しいと思いますが、大まかなイメージだけでも知っておけると後々色々な事を考えていく上では安心です。
病院の種類や入院期限を確認する
これから家族が入院する病院はどのような種類なのか、また、入院させてもらえる期間はどれくらいあるのかも確認しておきましょう。
病院の種類とは、救急(急性期)の病院なのか、あるいは病状が安定してリハビリを積極的に行える病院(回復期)なのか、それとも療養治療が中心の病院(慢性期)なのか、その他にあたる病院なのかです。
例えば、急性期の病院であれば、緊急性の高い患者様が中心に入院し、医療スタッフが多く手厚い治療を受ける事ができます。
ですが、入院日数は比較的短く、急性期へ入院される患者様は平均して2週間と少しで退院を迎えます。(厚労省の2018.11〜2019.1の記録を参照)
入院日数が比較的少ないのは、国で決められているシステムとして、入院後2週間で病院が得られる報酬は下がっていくという点や、次々に緊急度の高い患者様を受け入れなければならないなどの理由があります。
対して、回復期の病院では、リハビリを中心に行う事になります。入院が可能な日数は怪我や病気の種類によって決められています。
病気の種類や病態によって、短い方であれば1ヶ月以内に退院される方もいますが、入院期間は長くて半年までかかる患者様もいるので大分開きがあります。
このように、入院する病院の種類や家族の状態によって、提供してもらえる医療も入院日数も異なってきます。
状況によっては、回復しきれていない場合でも、早期に退院しなくてはならない可能性もあるので、入院している家族に関わる期限は、予め確認しておく事をお勧めします。
入院期限については、入院時に教えてもらえると思います。もしわからなかったり、忘れてしまった場合には確認をとりましょう。
入院システムや期限などについて知りたい時は、自宅と病院の相談窓口となって下さる医療相談員さんへ問い合わせると良いと思います。