手すりは、昔と比べると町で見かける頻度が増えましたね。
駅や公園の階段にある手すりや、病院の廊下についている手すり、トイレの壁についている立ち座り用の手すりなど…
いざ手すりを調べてみると、沢山の種類の手すりが出てきます。
自宅で手すりがあった方が欲しいなと思った時、種類が多いとどんな手すりを利用すれば良いのかわからず戸惑ってしまいますよね。
本日は、用途によって分かれる様々なタイプの手すりについて、選ぶ際のポイントを説明していきたいと思います。
どんな手すりがあってどのように使い分けていくのか、少しでもイメージして頂けたら嬉しいです。
どのような動きで使いたいかを考える
手すりを利用する場面は、主に三つに分かれる
- つたって歩くために使うのか
- 立ち座りをする時に使うのか
- 段差や階段の昇り降りで使うのか
そして手すりの太さは大きく2種類に分かれる
- 太い手すり(直径32mm〜36mm程度):軽く触れながら移動する用
- 細い手すり(直径28mm〜32mm程度):しっかりと握って使う用
前者の軽く触れながら使う手すりは、移動と同時に手も移動させながら使うため、太めに作られています。
利用場面は、階段や廊下などです。室内の歩きや階段が不安定な場合に使う事が多いです。
後者のしっかり握って使う手すりは、握りやすい様に細めに作られています。細い事によって、手が手すりの周りをしっかり覆える事により力が入りやすくなります。
利用場面は、手の強い力が必要となる玄関の上がり框の登り降りや、椅子や浴槽からの立ち座りなどです。
どこで使いたいのか考える
手すりは、屋外で使うのか、屋内で使うのかで大きく分けられます。
屋内の手すりと比較して、屋外で使う手すりで留意しなければいけない点として、屋外では気候の影響を受ける事が上げられます。
例えば、夏であれば太陽光や熱い温度にさらされる事により、手すりが熱くなってしまいますし、冬であれば逆に冷たくなってしまいます。
加えて、雨が降っていれば滑りやすくなります。
公園にある金属製の手すりをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。夏に何気なく触れたり腰かけようとすると暑くてビックリしますよね。
触れた時に温度の影響を受けにくく滑り難い素材として樹脂が使われる事が多い様です。
屋内で使うタイプと比べると屋外に置ける手すりは大分種類少なくなります。
屋内用の手すりは、水回り(お風呂)で使うのか、その他の場所(玄関、トイレ、階段、ベッドなど)で使うのかでも種類が少しずつ異なります。
このように、手すりは使う場所と使う時にどんな動きをしたいのかを考えると、種類が絞れてきます。
高さを考える
手すりの高さは、立って使う場合には腰〜肘の高さ(約80〜90cm)を目安にしますが、手すりを使う時の動きや使う方の身長や筋力によって丁度良い高さは異なります。
取り付けたり購入する前に、丁度良い高さがどれくらいか調べましょう。
下記リンクに、手すりの高さや位置についての考え方についてわかりやすく説明されているので、貼り付けしておきます。
レンタル出来る手すりはどんな物があるの?
自宅に手すりを置きたい時には、
- 介護保険を利用し住宅改修を行う
- 介護保険を利用してレンタルする
- インターネット等で実費で購入する
などの方法があります。住宅改修を行うには工事が必要となり、数週間から1ヶ月程度の時間がかかります。
そして、借り家になると工事は出来ないため、中にはレンタルを検討される方も多いのではないでしょうか。
ここで、比較的手軽に利用できるレンタル用手すりに、どのようなタイプがあるのか軽くご紹介していきます。
突っ張り手すり
自宅の天井と地面に固定する事により使用する事が出来ます。その構造から縦型の手すりにはなりますが、オプションを付けると横手すりになるものもあります。
ベストポジションバーを例に、オプションとして追加できるタイプを2種類程紹介します。
オプションその1:突っ張りと突っ張りの間に横向きの手すりを付けて、伝って歩いたり階段の上り下りに利用出来るように!
オプション2:円型のオプションを着けて少し広い範囲からでも手すりを使う事が出来るように!
この他にも、色々な選択肢があり、玄関の上がり框を上り下り出来るようにしたり、肘置きが取り付けられるようなものもあります。
据置きタイプの手すり
こちらは、天井がなくても、使いたい場所に置くだけで使う事が可能です。
先ほどの突っ張りと比べると、踏ん張る場所が地面のみになるので、設置部分が大きく重くなります。運ぶのは大人でも大変です。
据置き手すりのバリエーションは多く、玄関の上がり框で使えるタイプから、
ベッドやソファ(沈み込みが強いと立ちにくくなる)からの立ち座り、布団からの立ち座りに使えるものまであります。
どうしても布団が使いたいけど、布団に寝る時や起きる時が不安定な方は、このようなタイプの手すりを使用出来ると安心ですね。
レンタル手すりは、取り外しが出来て比較的手軽に利用しやすい物ではありますが、それゆえにどうしても場所を取ります。
そのため、あまりに狭いと使う事が難しかったり、通り道が無くなってしまう事も考えられます。
利用する前に、使う場所の広さと使う手すりのサイズ感をイメージしておく事が大切です。